特定小型原付 ヘルメット着用  努力義務について

街でペダルを漕がないで爽快に走っている特定小型原付や、電動キックボード。
そんな特定小型原付を乗っている人を見て疑問に感じていませんか?
ヘルメットしている人としていない人がいる?
特定小型原付とヘルメットについて、解説してみます。

特定小型原付 ヘルメット着用  努力義務について
[PR]

ナンバープレートが付いている特定小型原付にヘルメットは必要?

イエス・ノーでお答えするのが難しく複雑なので、順番に説明します。

特定小型原付 ヘルメット着用について

1)
2023年7月1日以降、道路交通法の改正がありナンバープレートが付いている「特定小型原動機付自転車」(特定小型原付)はヘルメット着用が努力義務となりました。

2)
特定小型原付 区分ではない速度が21km/h以上出る車種は、「一般原動機付自転車」(原付一種、二種等)と呼ばれるものに該当します。
これら「原動機付自転車」扱いになる車種はヘルメットの着用義務が発生します。

ということでまとめますと、

まとめ

街で見かけた電動キックボードや自転車やバイクに似たような特定小型原付だと、
ナンバープレートが付いていても、ヘルメット着用は努力義務。
車種形状が同じような電動キックボードやアシスト自転車やバイク型ものでも特定小型原付でなければ、ヘルメット着用義務となります。

特定小型原付の見分け方は?

特定小型原付の見分け方は、
特定小型原付では、自治体によりますが、ほとんどの場合ナンバープレートは小さく四角形のものになります。
また、前後から見えるような位置に緑のランプ 最高速度表示灯(車道では点灯、歩道では点滅)があります。

最高速度表示灯(車道では点灯、歩道では点滅)

ヘルメット着用が努力義務ってどういう意味?

なかなか難しい説明になるのですが、本来は着用なのですが、
「ヘルメットを着用することを努力してください。」
そして、その「努力すること」にたいして義務が発生しています。

結果的にヘルメット着用していない場合は?

特定小型原付におけるヘルメット着用が努力義務となっていますので、もしヘルメット着用していなくて警察などに捕まったとしても法的な罰則は科されません。
ただし、当然のことながら安全のためにヘルメット着用をした方が良いと思います。
※当サイトでは、ヘルメット着用を推奨しています。

ヘルメットにはどんな種類や規格がある?

特定小型原付ではヘルメット着用が努力義務ですが、ヘルメットをかぶろう。と考えた場合、
どんなヘルメットが良いのでしょうか?
少し種類も含めて説明してみます。

最近は自転車のヘルメット着用も努力義務となり、着用している方が増えてきました。
もちろん、特定小型原付も努力義務ですので、ノーヘルでも自転車用でも問題なく捕まることもありません。
では、よく売られている自転車用のヘルメットで良いのでしょうか?

特定小型原付では法的に規格が決められていませんので、自転車用でも極端な話、工事現場で被られるようなヘルメットでも大丈夫です。
ただ、せっかく被るのでしたら、安全のために。という意味合いが強いでしょうから、規格などを説明していきます。

特定小型原付 ヘルメット着用  努力義務について

乗用車用ヘルメットの安全規格

より安全にと考えた場合、自転車用ではなく着用義務となっているバイクなどの乗用車用ヘルメットが安全です。
乗用車用ヘルメットとしての安全規格には、消費生活用製品安全法という国が定める法律に基づいた規格があり、「PSC」マークと呼ばれるものが付いています。
逆に言いますと、PSCを取得していないとそのヘルメットは、着用義務対象のヘルメットではない。
ということになります。
ですので、まずは、この「PSC」マークが付いているものを購入すると安全なもの。ということになります。

特定小型原付 ヘルメット着用  努力義務について

その他の規格

「PSC」マークが付いていて更に違うマークが付いている場合があります。
製品安全協会が定めた認定基準に適合した製品に表示「SG」マーク
日本の工業規格を取得した製品に表示「JIS」マーク
この「SGマーク」や「JISマーク」というのは、ヘルメット以外で目にされたことがあるかもしれませんね。特に自転車用としては、「SGマーク」や「JISマーク」などの適合マーク付きヘルメットを国民生活センターでは使用しましょう。と注意を呼びかけています。

特定小型原付 ヘルメット着用  努力義務について

適合マークがない製品は危険?

特定小型原付や自転車の場合、ヘルメット着用義務なのでもちろんノーヘルよりも衝突衝撃が和らぐでしょうが、実際にはどうなのでしょうか?
一般的に何らかの認定基準に適合するかどうかの試験の際には、衝撃吸収性、保持装置(締結具を含むあごひも)の強さ、保持装置の性能(脱落しにくさ)などが検査されます。これらの基準に満たしていないと適合商品にはならずに、万が一のときの安全性も怪しくなります。
努力義務とはいえヘルメットを被るのでしたら、しっかりと適合製品を着用することをおすすめします。

ヘルメット未着用の危険性

自転車、バイク、そしてこの特定小型原付は、車と違って頭部が車体内ではなく、外へ出ているため万が一の事故のときには非常に危険です。
ヘルメット着用がなかったことで重大な事故につながってしまうこともあります。
自転車などでも事故の件数が増えており、ヘルメット着用の重要性が問われています。
特定小型原付も最大20km/hの速度が出ますし、自分が安全運転をしていても隣を走る車に接触される。ということも考えられます。
ちょっとコンビニまで、最寄り駅まで。といったいわゆるラストワンマイルに持ってこいな特定小型原付ですが、できるだけヘルメット着用を心がけてください。
特に本来は自転車も車道を走るべきなのですが、歩道を走行していることが多く重大事故がまだ少ないのかもしれませんが、特定小型原付は、基本的には車道を走行します。
隣には速度の早い乗用車やトラックなどが走行しています。
ちょっとした転倒でも本当に重大な事故につながってしまう可能性があります。
事故に遭った場合にダイレクトに頭部ダメージを受けないためにもヘルメットを被り、頭を守ることは非常に重要です。
出来る限り着用していただくことを切にお願い申し上げます。

ヘルメット装着済みでの注意事項

・ヘルメットを被る。
・できれば何らかの認定マーク付きのものを被る。
でも、それだけでも安全とは言えません。
しっかりと装着できているかどうかなどが重要です。

サイズ選び

一般的な成人用ヘルメットだとしても、ご自身の頭のサイズもあります。
できれば店頭で実際に装着してみて、フィット感、ブカブカしないかどうか、前後左右にずれないかどうか。
などを試してからご購入することをおすすめします。

特定小型原付 ヘルメット着用  努力義務について

形状

自転車用だと、通気性が多く溝が多数入っていて、通気性のよいものが多く販売されています。
もちろんそれでも装着しないよりはマシですが、乗用車用ヘルメットのPSC認定マーク付き商品では、試験でパスできないのかかなり大きな溝がある通気性の良い商品はありません。
バイクレースなどで被られているフルフェイスまでは必要ないかもしれませんが、後頭部がきちんと守られているものなどを選ぶようにしてください。

装着

ヘルメットの形状にもよりますが、締結具、いわゆるあごひもをきちんと顎につけてヘルメットがずれないように装着しないと意味がありません。
よくあるのは、あごひもタイプのヘルメットであごひもを少し緩めに繋げておいて、頭を入れるだけ。
といった被り方。これだと十分にヘルメットの効果が発揮できません。衝突などの衝撃でヘルメットがずれたり、最悪ヘルメットが外れたりします。
確かに乗るたびにきちんと閉めるのは面倒ですから、靴紐を緩めて履きやすくするようにヘルメットもそうなりがちですが、頭を守る。ということを再確認願います。
また、ヘアセットが乱れる。というような理由からヘルメットが後頭部にしかかかっていない。というようなこともよくあります。
その他、前後逆で防止で言うツバが襟足の方になるといった装着もよくありません。
ヘルメットは、正しく着用してこそ効果を発揮し、万が一の時に保護を受けることができます。
せっかく被るのでしたら、正しく着用していただくようお願いいたします。

特定小型原付 ヘルメット着用  努力義務について

利用者自身が責任を持って自分を守るためにも、
適切な認証を受けたヘルメットを選び、正しく装着することで、安全な特定小型原付ドライバーになりますようお願いいたします。

タイトルとURLをコピーしました